出演⑤細野地区の獅子舞(城端)
明治中期頃、氷見から城端・西明地区を経て伝わりました。「細野の獅子舞」は、以前は10月21日に実施していましたが、一時中断し、2001年に復活しました。毎年10月第3土曜日の秋祭や神事で奉納されます。
獅子は、雄獅子と雌獅子の2体が登場し、地域の繁栄や無病息災、家内安全を祈願します。演者は子どもから大人まで参加し、地域の絆を深める場となっています。
獅子の舞は、笛や太鼓の音に合わせて力強く踊り、蛇舞や豆まきなど多彩な演目も披露されます。長い歴史と地域に根ざした伝統として、地元の文化保存団体によって大切に伝えられており、地域の祭りや行事に欠かせない存在です。
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10月11日、南砺市の城端別院善徳寺とその周辺を舞台に、「南砺獅子舞 秋の陣 城端」が開催予定です。第3回目となる本共演会では、獅子舞5団体の交流に加え、ワークショップや獅子頭の展示、練り歩きといった多彩なプログラムが準備されています。特別観覧席も設けられ、観覧者はゆったりと伝統文化を堪能できます。
獅子舞共演会とワークショップ
「南砺獅子舞 秋の陣」当日は、各地区の獅子舞の披露に加え、獅子舞の町内練り歩きも行われます。また、参加者が実際に獅子舞の衣装や舞の体験をできるワークショップや、笛や太鼓を使った音楽体験コーナーも設置され、誰もが気軽に伝統文化に触れることができます。工作コーナーでは、てのひらサイズの獅子頭にオリジナルデコレーションをしたり、獅子木札に絵付け、和紙の獅子舞ステンシルなどを行えます。
訪れる人々にとって、舞台だけでなく、文化と交流の場となるよう観光ツアーや飲食店の出店も行います。
この共演会を通じて、地域の獅子舞文化を広く知ってもらい、次世代へと引き継ぐ重要な機会となることを目指しています。