今年もやってくる! 第参幕 南砺獅子舞 [秋の陣・城端]③

南砺獅子舞

出演③本江 西砂田島の獅子舞(福野地域)

 南砺市福野地域の本江 西砂田島に伝わる獅子舞は、小矢部市水巻地区より伝わったとされる由緒ある伝統芸能です。

雌獅子の頭を持つ百足獅子(むかでじし)で、5人の男性がカヤに入り一体となって舞います。「七五三」や「矢差振り」など11種類の多彩な演目があり、笛や太鼓の音色の中、口取りや天狗が槍や刀を手に勇壮な舞を見せます。明治時代から続く歴史ある獅子舞の迫力を、ぜひご堪能ください。

 

出演④山見の獅子舞(井波地域)

 南砺市井波地域の上山見・下山見集落に、慶応年間から受け継がれる「山見の獅子舞」。毎年、秋分の日に山見八幡宮で奉納されます。

5人の舞手が一体となるで、「祇園ばやし」など多彩な演目を披露。笛や太鼓の音色に合わせ、棒、太刀、なぎなた等を手に、勇ましく舞う姿は圧巻です。一度は中断したものの再興され、地域の若者たちが大切に守り続ける歴史と伝統の舞をご覧ください。

参考引用:南砺市文化芸術アーカイブズ

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10月11日、南砺市の城端別院善徳寺とその周辺を舞台に、「南砺獅子舞 秋の陣 城端」が開催予定です。これまで井波(2019年)、五箇山(23年)で開催されてきたこの共演会は、地域文化の継承と発信の場として注目されており、3回目となる本共演会は規模も内容も拡充。獅子舞団体同士の交流に加え、ワークショップや展示、練り歩きといった多彩なプログラムが準備されています。特別観覧席も設けられ、ゆったりと伝統文化を堪能できます。

世代や地域を超えた交流の場としても定着しつつあり、若手の育成や後継者確保への足がかりにもなっています。来場者には、獅子舞が受け継ぐ土地の祈りと誇り、そして熱気を全身で体感してほしいものです。南砺の伝統芸能の魅力を一堂に味わえるこの機会、ぜひ秋の城端で獅子の舞を間近に感じてください。

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